攪上(かきあげ)様は、どんなお仕事をされていたのですか

imgいわゆる呉服の問屋のご主人です。群馬県の桐生市の生まれで、若いころから丁稚奉公で働き始めて、それから今で言うヘッドハンティングのようなもので京都の西陣に来ました。私がちょうど中学生くらいの頃に独立して、70歳まで会社の社長さんをやっていました。

社名にご自身のお名前が入っています

山喜商店での時代があったから今の自分があるという思いと、自分の名前の一文字が入っているから「西陣山喜」という名前にしたんだと聴いています。
おじいちゃんに支えられているのが、赤ちゃんの頃の私です!

若いころから男前でいらしたのですね。

(笑)おじいちゃんは頭が良くて、仕事がすごくできたからね、、、すごく頑張り屋さんだったんだと思います。

仕事一筋という感じだったんですか。

そうですね。仕事ばっかりしていました。休みの日にはゴルフをしたり書き物をしたりしていましたけどね。

若いころから書道の腕前は素晴らしかったんですね。

表彰されたりしていました。家に賞状がたくさんあります。

「アーバンヴィラ西賀茂」をどうやってお知りになりましたか。

ケアマネジャーさんに聴いて施設を見学しました。自宅にいるころは、週に4回デイサービスに通って、月に1度、1週間くらいショートステイを利用して暮らしていたんです。
あまり早く施設入所というのもかわいそうかなと思って同居してがんばっていたんですが、ケアマネジャーさんから「ご本人が何もわからなくなってしまわれてからよりは、よくわかっておられる間に入居されて新しい暮らしに慣れていかれるほうがいいんじゃないでしょうか。」とアドバイスがありました。見学したときに落ち着いた暮らしができそうなあたたかい雰囲気と、明るい職員さんたちの印象がよかったので、ここに決めました。

「アーバンヴィラ西賀茂」に入居されて、どのように感じておられますか。

ここへ来て、また前のように何かができるようになったとか、すごい劇的に生活が変わったとか、そういうことじゃないんです。穏やかに余生が送れて、近くにスタッフさんがいてくれて声掛けをしてくれる、夏になれば、水分が足りていないんじゃないかとか細かなことにも気づいてくれる、そういうことがありがたいんです。娘は必要な時にしか声もかけないですしね。(笑)だからほんとうに良かったと思っています。

ご本人様はどう思っていらっしゃるんでしょう

最初は家に帰りたいとよく言ってたんですけどね、今はもう自分の居場所がここにあるっていうのを感じます。特にこのソファはお気に入りみたいですしね。(笑)
こうやってリビングに座っているだけでもいろんなことがここで起こってる。ここでいろんな人たちのことを見たり聞いたりして刺激ももらいながら、家にいる時みたいに穏やかないつものおじいちゃんでいてくれることがありがたいなと思います。

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私たちスタッフは、攪上様に楽しく穏やかな生活を送っていただけるよう、日々の関わりを大切にしながら、サービスの向上を目指しています。小規模だからこその、「すぐそばにスタッフが居る安心感」と「家庭的なあたたかさ」の中で、末永くご一緒させていただけたらと思っています。


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